メルマガ 第33号 セメダイン
今回は、接着剤の「セメダインC」を作っている
『セメダイン』
を取り上げます。
黄色地のチューブに赤文字でセメダインCと書かれたデザイン。
「セメダインC」といえば、みんなが知っている接着剤です。
そのセメダインの誕生には、創業者であり、セメダインの生みの親でもある今村善次郎の熱い想いがあります。
当時(明治から大正時代)の日本製の接着剤はというと、でんぷんが主原料のでんぷん糊が主流で、ニカワをコロイド状にした、冬でも固まらず、夏は適当な硬さのアメリカやイギリスの外国製の接着剤のほうが人気でした。
「形ある物は必ず壊れる。これを補修する接着剤の需要は無限にあるはずだ」と考え、外国製に負けない日本製の接着剤の開発にとりかかります。
試行錯誤の末、1923(大正12年)年11月に、ついに国産初の化学接着剤を完成させます。善次郎はこの新商品に「セメダイン」と名付け、販売を開始します。
続いて、「セメダインA」を発売します。現在の「セメダインC」に通じる、黄色地に赤文字のデザインを採用します。カラフルなデザインの評判が良かった事もあり、会社の予想を上回るヒット商品となります。
しかし、この「セメダインA」には、当時の外国製品と同様に耐水性・耐熱性に問題がありました。
善次郎は現状のヒットに満足せずセメダインの改良を続けていきます。
そして、水に弱いという弱点を克服した「セメダインB」を発売します。
しかし、これは、思ったより売れませんでした。
善次郎はあきらめませんでした。
従来からの問題点であった、耐水性、耐熱性、速乾性などを改良し、接着剤に要求される全ての機能を持たせた画期的な新製品を1938年(昭和13年)3月に発売します。これが、「セメダインC」であります。
「セメダインC」は、その性能の高さが評判となり、大ヒット商品となります。そして、現在でも発売されているロングセラー商品となりました。
「セメダイン」という名前は、接着剤の代名詞にもなっていますが、接合材である「セメント(cement)」と、力の単位を表す「ダイン(dyne)」を組み合わせた造語であります。また、これとは別に、当時の市場で隆盛をきわめていたイギリス製の「メンダイン」を市場から「攻め(セメ)」出すという意味の「攻め(セメ)出せ、メンダイン」から「セメダイン」と付けられています。
善次郎は、「セメダインC」のヒットにより、外国製品を攻め出すという願いを叶える事が出来ました。
■ 沿革 ■ -----------------------------------------------
1923年(大正12年)
創業者の今村善次郎が接着剤の製造販売を開始。
1938年(昭和13年)
「セメダインC」を発売。
1941年(昭和16年)
「有限会社今村化学研究所」を設立。
1948年(昭和23年)
「株式会社今村化学研究所」を設立。
1951年(昭和26年)
販売会社として「セメダイン株式会社」を設立。
1956年(昭和31年)
販売会社の「セメダイン株式会社」を吸収合併し、「セメダイン株式会社」に社名変更する。
■ 企業データ ■ -----------------------------------------
正式社名 セメダイン株式会社
住所 〒141-8620
東京都品川区東五反田4-5-9
電話番号 03-3442-1331
URL http://www.cemedine.co.jp/
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