メルマガ 第41号 ゲオ

今回は、ビデオレンタル店チェーンを展開する

『ゲオ』

を取り上げます。

全国でレンタルビデオチェーンを展開する「GEO」ですが、「TSUTAYA」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)と熾烈なトップ争いを繰り広げています。
現在のところは、売上高、店舗数とも「TSUTAYA」が一歩リードしていますが...。


その「ゲオ」ですが紆余曲折の歴史を持っています。

その歴史は、1986年(昭和61年)に創業者の遠藤結城が個人経営で豊田市内に始めたビデオレンタル店の「ビデオロードショー」が始まりとなります。

その当時のビデオレンタル店というのは、入会金が1万円ほどで、レンタル料金も1本1,500円ほどと現在と比べるとかなり高額でありました。その中で、入会金を1,000円と設定し、レンタル料も1本1,000円としました。

この価格戦略で当たらない筈がなく、店は大人気となり、8ヵ月後には同じ豊田市内に2号店をオープンするに至ります。当然2号店も繁盛し、次は3号店をオープンという事になりますが、ここで大きな転機が訪れます。近くの名古屋市内で入会金380円、レンタル料380円という破格の価格設定で、むちゃくちゃ流行っているお店があることを聞きます。

そして、これをまねようと決め、しかし、同じ地域でやっても面白くない。どうせやるなら違うエリアでやろう。しかし、これだけの安い価格でやるのだから、出店コストが安い田舎で出店しようと考え、秋田を出店地域に選びます。しかし、これは綿密に市場調査をして決めた訳でなく、半分は思い付きで決めたものでした。しかし、ここに遠藤の運命が決まっていたのでした。

この秋田の3号店も当然の様に大繁盛となり、山形県鶴岡市に4号店を出店します。この成功により、個人経営から株式会社化することになり、1988年には「エー・ブイ・ステーション」を設立します。


これらの成功により、東京の不動産会社「エスポ」が遠藤の会社を買いたいと申し入れてきたのです。今はなき「エスポ」ですが、当時はバブル景気の真っ只中で、F1に参戦していた鈴木亜久里をスポンサードしたり、事業の多角化を図っており、流行っていたビデオレンタル業にも目を向け、事業拡大に向け買収を提案してきたのでした。結果、2億4000万円という金額で遠藤は売却する事になります。その後、遠藤はこの売却資金を基に名古屋で再び、ビデオレンタル店を運営する事になります。

この売却が縁となり「エスポ」が名古屋でビデオレンタル店を買収するときの仲介役を頼まれ、そして、買収した店舗の管理も行うことなりました。

そこへ、バブルの崩壊です。
「エスポ」は本業の不動産事業が大きく躓き、経営破綻してしまいます。遠藤は、銀行の管理下に入ったエスポの店舗を買い取る事にし、しかも、相場の半分ほどで買う事ができ、これにより直営の店舗数が2店舗から一挙に50店舗に拡大し、名古屋地区でビデオレンタル大手になりました。

92年には愛知県半田市に本拠を置く「テープ堂」を傘下に入れ、さらに事業の拡大を図っていきます。そして、この両社は96年4月に合併をします。
現在のゲオの社長の沢田喜代則はこのテープ堂の創業者でもありました。


その後、順調に成長を続けるゲオに、日本ブロックバスターの売却の話が舞い込んで来ます。

この日本ブロックバスターというのは、アメリカのビデオレンタル大手の「ブロックバスター」と、「藤田商会」が50%ずつ折半出資して設立した会社で、全国に38店舗のビデオショップを展開していましたが、業績不振で100億円もの累積赤字を抱えていました。そこで97年の秋に銀行を介して、ゲオに支援を求めてきたのです。

それに対して、遠藤は

(1)100億円の債務をゼロとする。
(2)購入金額は10億円で、その支払いにはゲオの株を充てる。
(3)店舗改装などの再建費用の10億円を融資する。

このとんでもない3つの条件を提示します。

しかし、藤田氏は遠藤の人柄に惚れ、この条件をほぼ受け入れ日本ブロックバスターを遠藤に売却する事になります。これにより現在のゲオの形が出来上がります。

この頃には店舗数が200店舗を超え、そして、ナスダック・ジャパンへも上場し、それからは年100店近いペースで出店を行い、現在では直営店は567店舗に達しています。

昨年からは、「iモード FeliCa」に対応し、携帯電話でDVDのレンタルや中古ソフトの購入が出来る様になり、ますますの成長が期待されます。

社名の「ゲオ」はラテン語の「GEO -ゲオ-(大地)」からとられていて、レンタルビデオという商売を「どっしりと大地に根ざしたもの」にしたいという願いが込められているそうですが、遠藤が考えたものではないのです。

実はこれは、秋田と山形の店を売った「エスポ」が使っていた商標で、エスポが破綻した時に、2,000万円で譲り受けたものなんです。
この商標から現在の社名が付けられています。


■ 沿革 ■ -----------------------------------------------

1980年(昭和55年)
沢田喜代則(2代目社長)が個人にてレンタルレコード店を創業。

1989年(平成1年)
沢田喜代則が「テープ堂」を設立。

1992年(平成4年)
「テープ堂」と「ゲオミルダ」が資本提携。
「テープ堂」から「ゲオステーション」に社名変更。

1995年(平成7年)
「ゲオステーション」から「ゲオ」に社名変更。

1996年(平成8年)
「ゲオ」と「ゲオミルダ」が合併する。

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1986年(昭和61年)
遠藤結城(初代社長)が個人にてビデオショップを創業。

1988年(昭和63年)
遠藤結城が「エー・ブイ・ステーション」を設立。

1989年(平成1年)
「エー・ブイ・ステーション」から「ゲオミルダ」に社名変更する。

1992年(平成4年)
「ゲオミルダ」と「テープ堂」が資本提携。

1996年(平成8年)
「ゲオミルダ」と「ゲオ」が合併する。

2000年(平成12年)
ナスダック・ジャパンに株式上場


■ 企業データ ■ -----------------------------------------

正式社名 株式会社ゲオ
住所   〒486-0904
     愛知県春日井市宮町1丁目1番地1
電話番号 0568-33-3200
URL    https://www.geogp.com/


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まぐまぐ

2005年08月22日 22:36