メルマガ 第98号 カゴメ
今回は、トマトジュース、トマトケチャップが有名な
『カゴメ』
を取り上げます。
カゴメといえば...
イメージするのは「トマト」ではないでしょうか。
カゴメはトマトの加工事業では日本トップの会社です。
カゴメは創業当時からトマトに注目して、年商 1,548億円、従業員 1,382名がなるまでに大きくなった会社です。
そのカゴメの創業者である蟹江一太郎(かにえいちたろう)は陸軍の軍人でありました。日清戦争に従軍し、終戦3年後の明治31年に除隊する事になりますが、除隊する時に上官から「これからは西洋野菜の時代だ。」とアドバイスを受けます。
農家の跡取りだった一太郎は、除隊後、そのアドバイスを受けトマト、白菜、キャベツなどの西洋野菜の栽培にとりかかります。
しかし、他の野菜はまずまず売れるのに、トマトだけはさっぱり売れませんでした。
というのは当時のトマトは今のトマトと違って、酸っぱく、独特の青くささがあり、生で食べるものではありませんでした。
トマトが売れない事に悩む一太郎ですが、ある時、西洋ではトマトを加工して使うことを知ります。
輸入のトマトソースを手本に、研究を重ね独自のトマトソースの開発に取り組みます。
1903(明治36)年、ついにトマトソースの第1号が完成します。
その5年後の 1908年(明治41年)にはトマトケチャップの製造にもとりかかります
1914年(大正3年)には会社組織とし、「愛知トマトソース製造」を設立し、その3年後に商標を登録しようとしますが却下されてしまいます。
実は、その商標というのは、陸軍のシンボルであった「五芒星」を丸で囲んだものであったため許可が下りませんでした。
これは、蟹江一太郎が西洋野菜の栽培を勧めた陸軍時代の上官の西山中尉との出会いを記念して作ったものでした。
仕方なく、「六角の星」で再申請するも、これもまた駄目で、結局、三角を二つ組み合わせたマークを「籠の目」のようだということで、カゴメ印として再々申請し、やっとのことで許可がでました。
1933年(昭和8年)にはトマトジュースの発売を始め、大正から昭和にかけて食文化の洋食化に伴い、トマトケチャップも普及、定着しカゴメの事業も拡大していき、トマト=カゴメ のイメージも定着していきます。
1963年(昭和38年)にこの商標の「カゴメ」をとって、「愛知トマト」から「カゴメ」に社名を変更しています。
■ 沿革 ■ ----------------------------------------------
1899年(明治32年)
創業者の蟹江一太郎がトマトの栽培を開始する。
1903年(明治36年)
トマトソース(現在のトマトピューレー)の製造に着手する。
1908年(明治41年)
トマトケチャップ、ウスターソースの製造を開始する。
1914年(大正3年)
愛知トマトソース製造合資会社を設立する。
1923年(大正12年)
愛知トマトソース製造株式会社に組織変更する。
1933年(昭和8年)
トマトジュースの発売を開始する。
1949年(昭和24年)
愛知トマトソース製造株式会社と他4社が合併して、愛知トマト株式会社を設立する。
1963年(昭和38年)
愛知トマト株式会社からカゴメ株式会社に社名を変更する。
■ 企業データ ■ ----------------------------------------
正式社名 カゴメ株式会社
住所 〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦3-14-15
電話番号 052-951-3571
URL http://www.kagome.co.jp/
メールマガジン『名前の由来』の購読はこちらから
