メルマガ 第110号 YKK
今回は、ファスナーで国内シェア90%を占める
『YKK』
を取り上げます。
国内では90%のシェアを、世界でも50%のシェアを占め、圧倒的なシェアをもつ「YKK」のファスナー。ファスナーで創業し、圧倒的シェアを持つ迄になった「YKK」ですが、「YKK」の売り上げのなかでは、ファスナー事業の占める割合は40%程で、建材事業が主力で、売上高の約6割を占めています。
「YKK」の創業者である吉田忠雄は20歳で上京し、中国陶器を輸入する古谷商店に就職します。ここで貿易や雑貨などの販売を学びます。
当初、古谷商店ではファスナーを扱ってはいませんでしたが、吉田が就職して5年後の昭和8年にファスナーの輸入を始め、ファスナーと出会うことになります。
世界恐慌による経済状況の悪化により、その後、直ぐに会社は倒産してしまいます。
しかし、古谷商店の社長の援助もあり、古谷商店のファスナー事業を引き継ぐ事になり、在庫にあった「SSS」というブランドのファスナーを貰い、そのブランド名にちなんだ「サンエス商会」を設立して、ファスナーの製造販売を開始する事になります。
「サンエス商会」は吉田を含めて、たった3人からのスタートでしたが、世界恐慌後の混乱する経済情勢のなかでも順調に業績を伸ばし、4年後の昭和13年には社員が100人を超えるまでに成長し、社名を「吉田工業所」に変更します。
昭和20年3月、業績を伸ばす「吉田工業所」を東京大空襲が襲います。
この空襲により工場が全焼し、吉田は止むを得ず会社をたたむ事にします。
そして、生まれ故郷の魚津に戻り再起を図ります。
町工場を買い取り、「吉田工業」を設立し、ファスナーの生産を再開します。
翌年、「吉田工業」の英文社名の「Yoshida Kogyo Kabushikigaisha」の頭文字を採った「YKK」をファスナーの商標にします。1年後の昭和22年には従業員は100人を超えるまでに回復し、見事再建を果たします。
会社名は、ずっと「吉田工業」ままでしたが、平成6年に商標の「YKK」をとり、「吉田工業」から「YKK」に社名を変更します。
■ 沿革 ■ ----------------------------------------------
1934年(昭和9年)
サンエス商会を設立し、ファスナーの加工、販売を始める。
1938年(昭和13年)
サンエス商会から吉田工業所と改称する。
1942年(昭和17年)
有限会社吉田工業所に改組する。
1945年(昭和20年)
有限会社吉田工業所を解散する。
吉田工業株式会社を設立する。
1946年(昭和21年)
「YKK」の商標を使用開始する。
1994年(平成6年)
吉田工業株式会社からYKK株式会社に社名を変更する。
■ 企業データ ■ ----------------------------------------
正式社名 YKK株式会社
住所 〒101-8642
東京都千代田区神田和泉町1
電話番号 03-3864-2000
URL http://www.ykk.co.jp/japanese/
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