サントリー

【由来】
ウィスキー、ビール、清涼飲料水などを製造、販売する「サントリー」は、グループ全体で1兆8,000億円もの売り上げがあります。しかし、これだけの売り上げがありながら、サントリーという会社は上場しておらず、非上場の代表的な企業として有名です。


現在では、一大グループを形成するサントリーですが、1899年にぶどう酒の製造販売のために、鳥井信治郎が開業した小さなお店の「鳥井商店」が始まりとなります。


開業当初は、フランスやスペインから輸入した生ぶどう酒に砂糖や香料を調合し、販売していました。
暫くして、信治郎はスペイン人の貿易商のセレースと知り合います。そして、セレースから勧められたスペイン産のワインの味に感動し、それを日本でも売りたいと考えました。
ぶどう酒をスペインから輸入し、それを瓶に詰め、発売をしますが、売れ行きのほうは全然でした。このぶどう酒は、酸味がきつく日本人の舌には合わなかったのです


信治郎は、甘みを加え、酸味をおさえる事により、日本人の口に合うようにすることを考えました。それからは、スペイン産のぶどう酒をベースに香料や甘味料を調合する試行錯誤の日々の連続でした。そして、ついに日本人に合うワインを完成させます。


そのワインは「向獅子印甘味葡萄酒」の名前で1906年(明治39年)に発売されます。翌年には「向獅子印甘味葡萄酒」に改良を加えた「赤玉ポートワイン」を発売します。


鳥井信治郎は、「赤玉ポートワイン」の成功により、次に国産ウイスキーを作る事を考えます。
当時、ウイスキーの製造は日本では出来ないと考えられていました。その為、信治郎の周りは大反対でした。しかし、信治郎はその反対にもめげずウイスキー作りを進めます。
1924年にはウイスキーの蒸留所が完成し、ウイスキーの製造を開始します。


そして、何年も寝かし、1929年(昭和4年)にようやく発売される事になります。このウィスキーには「サントリーウイスキー白札」という名前が付けられました。


この「サントリー」は、「赤玉ポートワイン」の「赤玉」を太陽に見立てて「サン(sun)」とし、これに鳥井信治郎の姓の鳥井をつけて「サン+鳥井」から「サン+トリー」として付けられました。


「サントリーウィスキー白札」は、販売的には大苦戦で、売り上げは良くありませんでした。しかし、ここから現在の洋酒メーカーサントリーが始まったのであります。

「サントリー」の社名は、この「サントリーウイスキー白札」の商品名に由来しています。


【沿革】
1899年(明治32年)
鳥井信治郎が「鳥井商店」を開業する。ぶどう酒の製造販売を始める。

1907年(明治40年)
「赤玉ポートワイン」を発売。

1921年(大正10年)
株式会社化し、「寿屋」を設立する。

1929年(昭和4年)
「サントリーウイスキー白札」を発売。

1963年(昭和38年)
「サントリー」に社名変更する。
「サントリービール」を発売開始。

1989年(平成元年)
「モルツ スーパープレミアム(現 ザ・プレミアム・モルツ)」を発売開始。

1995年(平成7年)
生ビール「モルツ」を発売開始。

2003年(平成15年)
「ザ・プレミアム・モルツ(旧 モルツ スーパープレミアム)」に名称を変更して発売を開始。


【会社概要】
正式社名   サントリーホールディングス株式会社
カナ表記   サントリーホールディングス
英文社名   Suntory Holdings Limited
本社住所   〒530-8203 大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号   06-6346-1131
業種     食料品
公式サイト  http://www.suntory.co.jp/
株価    






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